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ルメール騎手を困らせていたサトノアラジン / エプソムC回顧

   

 14日、東京競馬場で行われた古馬の中距離重賞、「第32回 エプソムカップ(G3)」。

 前記事では勝利したエイシンヒカリについて書いたので、この記事では2着以下の馬たちのレース振りについて振り返って見たい。

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 まずは1番人気で2着だったサトノアラジン

 パドックでは相変わらずゆったりとして好馬体を誇示していたね。やはり大物感という点ではこのメンバーでも抜けたものを感じさせていた。

 仕上がりに関してはマズマズだったんじゃないかな。キビキビ歩けるようになったらいよいよ本格化なのかも知れないけど、背中は緊張感を保っていたし四肢も伸びていた。抜群の出来という感じではなかったけど、悪くない仕上がりだったと思う。

 レースでは好位4番手から。ちょっと行きたがっていたかな。折り合いを欠くまでは行かなかったけど、スタートしてから600mぐらいまでちょっとルメール騎手を困らせていた。最後もう一伸びを欠いたのは、もしかしたらこれが影響した可能性もあるかも知れない。

 直線では内からジリジリと伸びてきたけど、スパッと突き抜ける脚は使えなかった。もともと一瞬のキレよりも長く良い脚を使うタイプで、思ったよりも道中流れが落ち着いたのも、他馬と比較して抜けた脚が使えなかった要因かもしれない。

 最後はクビ差まで追い詰めたものの、正直この距離では完敗といった感を受けたサトノアラジン。ルメール騎手はマイルが良いといっていたようだが、距離自体は伸ばしてもこなせると思う。ただ流れが落ち着きやすい中長距離戦よりは、持続力を問われる流れになり易いマイル戦の方が本領を発揮できるかもね。

 今後はどの路線に向かうかは分からないが、案外オープン特別やG3よりもG2・G1といった流れが厳しくなるレースの方が結果を残せそうな気がした。

 昨年の同レース覇者であるディサイファは3着。

 追い切りの動きが意外と良かったのでパドックも注目してたんだけど、かなり良い仕上がりで登場してきたね。一目観て「これは買いだ」と思ったほどだった。

 小島太調教師が「この歳でようやく完成した」的なことをコメントしていたようだけど、確かにその通りかもしれない。この気配の良さは充実期にはいったように思う。

 道中は後方から。出していくとハミをガツンと取る馬だけに、四位騎手ならポジションはあんなもんだろう。戦前はもっと流れると思われていただけに、もし速い流れだったら絶好のポジションになっていたと思うが、残念ながら実際は真逆の流れとなってしまった。

 直線は外から良い脚で伸びるも、前も止まらないので3着まで押し上げるのが精一杯。この辺は展開の綾なので仕方がない。枠も枠だっただけに無理に途中で押し上げる訳にも行かなかったしね。

 馬は充実期に入った印象なので、今後適性のある条件ならG2ぐらいまでは勝ち負けも期待できるのではなかろうか。さすがにG1となるとちょっと敷居が高そうな気がする。

 安田記念を回避してここに出走してきたフルーキーは4着。

 角居厩舎はパドックでいつも良く見せる馬が多いが、この日のフルーキーも良い仕上がりだったと思う。この辺はさすがトップ厩舎と思わせる技術力の高さだ。

 ただ今回のフルーキーのレース選択についてはちょっと首を傾げざるを得ないかな。この馬、東京や京都コースといった高いスピードを要求されるコースは、本質的に合わないと思うんだよね。

 このレースでも後方からそれなりの脚を使って追い込んできたものの、上位を飲み込むようなハッとした脚はやっぱり使えていなかった。この辺が父リダウツチョイス、もっといえばデインヒル系の限界なのではないかと。

 阪神や中山みたいに直線に坂があり、スピードと同時にパワーも要求される馬場だともっとやれると思うんだよね。実際阪神で行われたチャレンジカップでは僅差の2着に喰いこんでいるし。

 本質的に合わないと思われる東京や京都の重賞で掲示板を外していないように、能力そのものは非常に高いものを持っているフルーキー。それだけにこの馬に一番合っていると思われる阪神での重賞に出て来た時は、大きく評価して買いたいかな。

 - レース回顧

        
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