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圧勝したアルビアーノに競馬史に残る名牝の姿を見た! ~2015フラワーCレース回顧~

      2015/03/30

 21日に中山競馬場で行われた3歳牝馬の重賞、「第29回 フラワーカップ(GⅢ 芝1800m)」。

 近年はメンバーの質も上がり、ここからGⅠでも通用するような馬が何頭も輩出されるようになってきたフラワーCだが、今年も後々の活躍が非常に楽しみな馬が登場した。

 他馬とは明らかに違うスピードを持って、フラワーCを完勝したアルビアーノ。果たして同馬はどのような高みへと到達するのだろうか?

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短距離馬という予想を覆す走り

 JRA公式ラップタイム:12.6 – 11.6 – 12.3 – 12.9 – 12.3 – 12.3 – 12.0 – 11.4 – 12.0
 上がり        :4F 47.7 – 3F 35.4

 先週はやたらと外差しが利いていた中山芝コースだが、この日は一転内を通った先行馬が最後まで残る展開が殆どだった。

 恐らく馬場が乾いて来た影響だろう。ここのところ開催日は雨に祟られていたが、今週は土日とも晴れの中行われた。あと週中に行われた芝刈りの影響も多少はあるかも知れない。

 レースの流れとしては前半ゆっくりと入って、最後上がりがやや速くなるというこの時期の3歳馬にありがちなレースとなった。

 ただそれにしては勝ち馬以外の先行馬が崩れているが、これは単純に力不足なだけかも知れない。5番人気だったノットフォーマル以外は、みな下位人気の馬ばかりだったしね。

 そのノットフォーマルにしても、調教から硬さが目立ちあまり良い状態じゃなかった。勝ち馬以外上位を差し・追い込み馬が独占したのは、単純に力が有ったからだと思う。

1着アルビアーノ

 先行馬有利な馬場の恩恵を受けたとは言え、勝ったアルビアーノの強さは抜けていたと思う。

 パドックをじっくり見たのは初めてだが、迫力が1頭抜けていて正直驚いた。別に男勝りとかそういう意味ではない。牝馬らしい可愛らしい顔をしている馬で、尾っぽの飾りなんか実に似合っていたほどだ。

 では何に驚いたかといえば単純に馬体の大きさ、そして肩やトモの大きさに驚いた。「なんて大きく丸まるとしたトモをしてるんだ・・・」と(苦笑)

 500キロを超える馬格を誇るだけに背は高いアルビアーノ。ただ脚が長いかというとそうでもなく、馬格に対してちょっと短めの長さだったと思う。その分トモや肩のパーツが大きいのだ。

 この馬のパドックでの姿形を見て、私は1頭の名牝の姿を思い出した。デビューから無敗の6連勝で秋華賞とエリザベス女王杯という2つのGⅠを制した外国産馬、ファインモーションである。

 ファインモーションもアルビアーノのように大きな肩とトモを持ち、牝馬の枠の中ではずば抜けた身体能力で一気に世代の頂点へと登り詰めた。こういった丸まるとした馬体の持ち主はノーザンダンサー系牝馬に多いのだが、ファインモーションもアルビアーノもノーザンダンサー系種牡馬の産駒である。

 もちろんイメージ的に似ているというだけなので、異なる部分も大きい。ファインモーションはアルビアーノのように脚は短くなかったし、胴もそんなに詰まっていなかった。馬体的には中距離向きの造りをしていただろう。

 翻ってアルビアーノは、見た目は如何にも短距離馬だ。繋ぎは意外と長く柔軟性に溢れているものの、胴はゼッケンの後ろがトモに掛かるぐらい詰まっており、その体型は如何にもスプリンターのそれにしか見えない。

 なので今回距離延長でどうかと思っていたのだが・・・。予想以上の快勝で少々ビックリした。成長途上の影響か筋肉がまだ柔らかく、それによって関節の稼動域が抑えられておらずストライドが伸びるのが、距離延長に対して良い影響を与えているのかも知れない。あと手先にバネがあるので、滞空時間も比較的長いのだろう。

 ただ直線を向いた時に一瞬の内に突き放した瞬発力は如何にも短距離馬のそれで、直線の坂の影響は有ったにせよ直ぐに脚色が鈍ったのは、やはり距離延長の影響だと思う。本質的にはやはりマイル以下が合いそうだ。

 ただ無敗の3連勝を成し遂げたように、持っているポテンシャルは非常に高い。今のところ先行する競馬しか経験しておらず、締まったレースになることが殆どな桜花賞本番でどうなるかは未知数だが、秘めた素質はGⅠ級だろう。

 そしてその血統背景から、競走馬としてよりも繁殖牝馬として大きな期待を掛けられて輸入されたと思われるだけに、気の早い話だが引退した以降の動向にも注目が集まる。仮定の話だが、ディープインパクトの配合相手としては絶好の存在ではないか。

 このようにこの春の競馬だけではなく、先々までも楽しめそうなアルビアーノ。暫くは追いかけ続けたいところだ。

その他の馬たち

 2着のアースライズについては正直ビックリした。素早く中団にポジションを取ると、直線までじっと我慢した三浦皇成騎手の好騎乗だろう。あと出来もギリギリぽかったが良かった。

 3着のディアマイダーリンは仕上がりも良く行けるかと思った。ただ結果的には同馬の息の長い末脚を生かすには、少々向かない流れとなったということだろう。そもそも明らかにオークス向きなタイプだけに、窮屈な中山は合わないのかも知れない。

 馬の出来は良く、器の大きさも感じられただけに、オークストライアルで権利を取ることを期待したい。

 - レース回顧

        
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