馬事総論ドットコム

馬に関することなら何でも取り上げるブログ

新境地を開いたデニムアンドルビー ~2015阪神大賞典レース回顧vol.2~

      2015/03/30

 22日に行われた阪神大賞典のレース回顧パート2。

 今回は初の長距離挑戦で健闘したデニムアンドルビーのほか、主だった馬たちについて振り返ってみたいと思う。

スポンサーリンク

新境地を開いたデニムアンドルビー

2着デニムアンドルビー

 牝馬ながらも果敢にこの距離に挑戦してきたデニムアンドルビーが2着。

 体型から長めの距離への適性には問題なく、ある程度はやれると思っていた同馬だが、思っていた以上に頑張ったという印象。

 出来も確かに良かったが、道中ゴールドシップをマークする形でレースを進め、直線では並びかけるところまで行ったのだから大したものだと思う。

 流石に最後は苦しくなりゴールドシップに突き放されてしまったが、3着のラストインパクトには3馬身差を付けているのだから力は示した。長距離戦に対する目処は完全に立ったといえ、次走もし春の天皇賞に出てくるのなら有力な存在となるのではなかろうか。この距離なら中団からでも競馬は出来るからね。ゴールドシップより先着する可能性はかなり高いと思う。

 考えてみれば昨秋の一連のGⅠレースでも着順こそ芳しくなかったものの、実際は秋の天皇賞は勝ち馬から0秒2差、有馬記念は0秒4差とそれ程負けていない。まだまだ条件次第でビッグタイトルを狙える力は持っていると考えるべきだろう。

 初の長距離戦で新境地を開いたデニムアンドルビー。次走以降の走りにも注目したい。

3着ラストインパクト

 後方から競馬を進めたラストインパクトは、直線思ったほど伸びず3着。

 休み明けにしては出来は良かったと思う。飛節もグッと伸びていたし、緩さも感じなかった。それだけに3着という結果はまだしも、ゴールドシップ、デニムアンドルビーに突き放された形になったのは少々残念だった。

 これだけ離された要因はやはり距離だろう。基本中距離向きの馬体をしている馬なので、荒れた馬場で3000m級のレースをこなすには、少々スタミナ不足のようだ。

 例えば5月の京都のような高速馬場なら、もう少しやれる可能性はあると思うが・・・。ただ昨年の春の天皇賞でも最後崩れているし、やっぱり2400mぐらいまでの距離が良いのかもしれない。

 次走どこになるかは今のところ未定だが、距離短縮で出てきたなら見直しは必要だろう。機動力にも優れている馬なので、宝塚記念でも期待できると思っている。

4着カレンミロティック

 今年で7歳となったカレンミロティックだが、パドックでは非常に良い仕上がり状態で全く年齢を感じさせなかった。

 元々ハーツクライ産駒は奥手な馬ばかりだが、同馬もここに来て更に良くなってきたのではないだろうか?個人的には昨年の宝塚記念より今回の方が良く見えたほど。

 それだけに最後の直線で詰まってしまい、殆どまともに追えなかったのが残念で仕方ない。あの不利がなければ余裕で3着は間違いなかっただろう。

 次は恐らく春の天皇賞だと思うが、ハーツクライ産駒は意外と京都を苦手にしているのがちょっと気になる。具体的に言うと、外回りの下り坂で加速するのが苦手な産駒が非常に多いのだ。恐らく後肢より前肢が短い産駒が多く、それでいて前肢の使い方が下手な馬が多いせいではないかと思うのだが・・・。

 状態も良く距離も全然問題ないだけに、この懸念が杞憂に終わることを願いたい。

その他の馬たち

 重賞連勝中だったラブリーデイは6着。

 プラス8キロの馬体増が示すとおり、ちょっと太かったね。お腹がちょっと出てたし、肩周りとかにも余計な肉が付いていた気がした。

 あと根本的にキングカメハメハ産駒らしい筋肉質な馬体をしているだけに、さすがに3000m級のレースになると距離が長いかも。今後は中距離で見直したいと思う。

 逃げたスズカデヴィアスは8着。前の記事でも触れたけど、流石に前半はオーバーペースだった。2ハロン目の10秒5は明らかにやり過ぎ(苦笑)

 手綱をとった藤岡佑介騎手にしてみれば、是が非でも主導権を握りたいが為のハナ主張だったのだろうが・・・。もう少し冷静になるべきだったね。さすがにこれは要反省だろう。

 さすがに今回の結果は度外視しても良いと思う。充分巻き返せる実力の持ち主なので、次走以降また見直したい。

 - レース回顧

        
follow us in feedly

  関連記事

昨年の大阪杯を勝ったキズナ
【天皇賞・春回顧】キズナが凡走した3つの要因

春天パドック、キズナ。 pic.twitter.com/kG0bzzfeLe & …

2015大阪杯@ラキシス
キズナを破ったのはフロックではない!いよいよ本格化した女王ラキシス ~2015大阪杯レース回顧vol.2~

 大阪杯で見せたラキシスの激走には、多くの競馬ファンが驚いたのではなかろうか。 …

ペルシアンナイト 不振に喘ぐ父にとって待望のクラシック候補誕生!? ~2017アーリントンC回顧~

 ペルシアンナイトが思った以上に強かったというのが第一印象だろうか。  開幕週の …

ミッキークイーン 人馬共に素晴らしいパフォーマンスで納得の2冠達成 / 秋華賞レース回顧

 「勝利に相応しい馬が、勝つべくして勝った」  20回目の節目を迎えた今年の秋華 …

【天皇賞・春回顧】優れたスタミナを持つ馬たちが上位を独占

ゴール目前でカレンミロティックがフェイムゲームに差された直後。 よく見る …

エイシンエルヴィンが大金星!エイシン軍団がフランスの地で2日続けての快挙達成

 正直なところ、まさかエイシンエルヴィンまで勝つとは思っていなかった(苦笑)   …

亡き愛娘に捧げる悲願の重賞初制覇。松田大作とタガノアザガルが壮絶な叩き合いを制す ~2015ファルコンSレース回顧~

2015年3月21日(土) 中京11R ファルコンS タガノアザガル(松田騎手) …

【オークス回顧】ミッキークイーンの強靭な末脚を引き出した「一瞬の遅れ」

 2戦目で初勝利を挙げたのを現地で見ていた時、「これは後々はオープンで勝ち負けす …

【ヴィクトリアマイル回顧】レッドリヴェールとヌーヴォレコルト、距離適性の壁に泣く

【今日の1枚】ヴィクトリアマイルはストレイトガール!昨年のこのレースの3着を含め …

阪神大賞典で復活したゴールドシップ
【天皇賞・春回顧】ゴールドシップの底力を引き出した横山典弘

 正直パドックの気配はイマイチに見えた。  前走後に脚元に不安を発症したこともあ …