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【英ダービー】ゴールデンホーンが圧勝!今年の欧州中長距離路線の主役に名乗り出る

      2015/06/13

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 今年ほど勝利騎手と2着に敗れた騎手との表情が対照的だった年は中々無いのではないか。

 2007年のオーソライズド以来、2度目のダービー制覇で歓喜するフランキー・デットーリ騎手。前走まで手綱を取っていたゴールデンホーンGolden Hornに敗れ、切ない表情でインタビューを受けていたウィリアム・ビュイック騎手。

 「勝負とは無常だな・・・」とその光景を見ていて強く思った。1着のゴールデンホーンと2着のジャックホブズJack Hobbs、初対決となった前走のダンテSではゴールデンホーンに騎乗していたのはビュイック騎手。ジャックホブズに騎乗していたのはデットーリ騎手だっただけに・・・。

 競馬の神様は、ビュイック騎手にはまだダービージョッキーの称号は早いと判断したのかも知れない。

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 スタートは無難に出たゴールデンホーン。序盤は多少行きたがる面を見せたものの、デットーリ騎手が上手く押さえ込んで中団で流れに乗る。

 レースを引っ張ったのはクールモアのペースメイカー役で出走してきたハンスホルバイン。快調に飛ばし、ダービーらしい緩みの無い流れを作ってみせた。

 馬群はタッテナムコーナーを通過し、いよいよ最後の直線へ。各馬一斉にラストスパート、逃げたハンスホルバインは早々に馬群に飲み込まれる。

 シーザスターズの仔であるストームザスターズStorm The Starsが先頭に立つも、直ぐに外から交わしにかかるジャックホブズ。その更に外から凄い勢いで襲い掛かるのが1番人気、追加登録料約1400万円を払い出走してきたゴールデンホーン。

 一月前に行われたダンテSでも鍔迫り合いを演じた2頭だが、その時よりも2頭の力差は明確に開いていた。ジャックホブズに3馬身半もの差を付け、先頭でゴール板を通過したゴールデンホーン。無敗の、そして強いダービー馬が誕生した瞬間であった。

 ゴールデンホーンは父Cape Cross、母Fleche D’Or、母の父Dubai Destinationという血統(詳しくはこちら)のイギリス産の3歳牡馬。

 馬主のアンソニー・オッペンハイマー氏の自家生産馬で、1歳秋に上場したタタソールズ・オクトーバーセールでは買い手が付かず主取りとなり、そのままオッペンハイマー氏の服色で走ることとなったゴールデンホーン。

 デビュー当初のゴールデンホーンに対するオッペンハイマー氏の評価は「同馬は10ハロンまでの馬。スケール的には英ダービーは敷居が高い」というもので、ダンテSを勝利するまでは仏ダービーに向かうつもりだったそうだが、その馬が英ダービーを圧勝するのだから競馬は面白い。

 父Cape Crossにとってはシーザスターズ以来2度目となるダービー制覇を達成。シーザスターズ同様、相当な大物感を漂わせたゴールデンホーンは今後も非常に楽しみな存在だろう。

 レース後、管理するジョン・ゴスデン調教師から今後は愛ダービーを目標に調整されると発表されたゴールデンホーン。現状ライバルといえるのは仏ダービー馬のニューベイぐらいだろうが、ニューベイはタフな12ハロン戦だと少し距離が長い印象があり、ゴールデンホーン絶対的優位は揺るがないだろう。

 恐らく今年の欧州クラシックディスタンス路線は、ゴールデンホーン中心で進んでいくはず。同馬が次走以降、古馬との戦いでどれだけの存在感を示すのか注目したい。

【ゴールデンホーンGolden Horn (英国:ジョンゴスデン厩舎所属 牡3歳 鹿毛)】
 父:Cape Cross
 母:Fleche D’Or
 母の父:Dubai Destination
 通算成績:4戦4勝(内G1・1勝)
 主なタイトル:2015ダンテステークス(英G2)、2015英ダービー(英G1)

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