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【英オークス】クオリファイ しんがり人気馬が激走、大波乱を呼ぶ

      2015/06/27

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 現地時間の5日、イギリスはロンドン郊外のエプソム競馬場で行われたイギリスオークス(英G1)。

 最後の直線外からゼッケン番号8番、海外競馬ファンにはお馴染みのマイケルテイバー氏の勝負服をまとったライアン・ムーア騎手騎乗、1番人気のイギリス1000ギニー馬レガティッシモLegatissimo が抜け出した時は2冠馬誕生かと思ったのだが・・・。

 ゴール寸前、レガティッシモに襲い掛かり2冠馬誕生の夢を打ち砕いたのは、コルム・オドノヒュー騎手騎乗の単勝51倍の伏兵クオリファイQualify だった。

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 この結果には驚いたというのが正直なところだろう。2歳時に7ハロンのG3を勝った実績は有るとはいえ、その後大敗続きだったクオリファイがここで激走するとは、なかなか想像できる人はいなかったのではないか。

 血統的にも父のファストネットロックはオーストラリアのスプリント路線で活躍した名馬で、種牡馬入りしてからも主にオセアニアのスプリント~マイル路線で活躍馬を輩出している。正直エプソムの12ハロンで勝つ馬を輩出するイメージは無い。

 母親ペリヘリオンPerihelion はガリレオは直仔で、血統的には欧州で活躍馬を多数輩出するデインヒル×ガリレオ配合なのでそう考えると勝ってもおかしくはないのだが・・・。血統はなかなか難しいね(苦笑)

 ただレース自体を振り返ってみると、デインヒル×ガリレオ配合らしいスタミナに優れた競走馬だったんだなと分かる。

 道中は1番人気のレガティッシモをマークするような位置で競馬をしたクオリファイ。最後の直線ではクオリファイの方が瞬発力に優れていた為に先に抜け出されてしまうが、その後ろを追い掛けるようにジリジリと伸びる。

 映像では残り100mを過ぎてからクオリファイが一気に伸びたように見えるが、実際にはレガティッシモの脚が上がって失速したのだろう。それで失速せずにジリジリと伸び続けたクオリファイが一気に差し切ったように見えたのだと思う。

 いずれにしてもタフなエプソムの最後の直線を、バテることなく駆け抜けるのは飛び抜けた持久力、スタミナがなければ出来ない。血統的に短距離馬だと思われていたクオリファイは、実はこのメンバーの中でも上位のスタミナの持ち主だった。それが大波乱を演じた馬の本当の姿だったのではないだろうか。

 管理するエイダン・オブライエン調教師はイギリスオークス5度目の制覇。この競馬界屈指の天才調教師をしても、競走馬の適性というのは中々分からないのだから競馬は本当に難しい。なお同師にとってはクールモア以外の預託馬では珍しい大レース制覇となった。

 - 海外競馬

        
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