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【都大路S】エイシンヒカリと武豊騎手のコンビが好発進!

      2015/05/17

 JRA公式ラップ:12.5 – 11.2 – 11.3 – 11.9 – 11.9 – 11.9 – 11.4 – 11.3 – 12.3
 レース上がり  :4F 46.9 – 3F 35.0

 久々に現れた逃げ馬のスター候補生のエイシンヒカリに、逃げ馬に乗せたら未だに他の追随を許さない日本一の技量を誇る武豊騎手が騎乗する。

 ただのオープン特別にも関わらず、以上のことから多くの競馬ファンの注目を集めていた都大路ステークス。

 結果を先に言えば武豊騎手の好リードに導かれたエイシンヒカリが、見事グランデッツァ以下を完封し逃げ切った訳だが、そのレース内容を振り返れば「さすが武豊騎手!」と唸る面が有ったと共に、馬はまだまだ成長途上でこれから良くなった行くのだろうなと感じた。

 まずは「さすが武豊騎手!」と感じた場面だが、上記に記載した公式ラップを見て欲しい。ジワッと出していって先手を奪った前半3ハロンのラップもキレイだが、何より特筆すべきは4ハロン目から6ハロン目にかけての区間ラップの推移。

 なんと0秒1の誤差も無く、3ハロンにかけて同じラップ(11秒9)を刻んでいる。これは中々出来ることではない。当代随一の体内時計を備えていると言われる武豊騎手だからこそ、寸分の狂いも無く同じラップを刻めたのだろう。

 また11秒9という区間ラップも絶妙だ。これより遅いラップになれば後続勢の接近を必要以上に許すことになるだろうし、これより速いラップになると息を入れるのが難しくなる。

 エイシンヒカリという馬は他馬を引き付けて逃げるタイプの馬ではなく、後続と一定の間隔を保ちながら勝負どころで先に仕掛けてセーフティリードを作り、そのまま一杯になりながらもゴール板に雪崩れ込むタイプの逃げ馬だ。

 そういうタイプの逃げ馬にとって道中如何にリードを保ちながら息を入れるのかが最重要課題であり、この点において今回武豊騎手は完璧な仕事をしたと言えるだろう。さすがとしか言いようが無い見事なペース判断だった。

 そして残り600mからは下り坂を利用して再度加速を開始し、4コーナーから直線に掛けて早めにスパート。最後は後ろからグランデッツァやコスモソーンパークが迫ってくるものの、彼らもエイシンヒカリが作った流れに脚を使わされており、着差以上の余裕を持って先頭でゴール板を駆け抜けた。

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 このように武豊騎手の好リードで、昨秋のチャレンジカップの敗戦を払拭したエイシンヒカリだが、馬自身はまだまだ成長途上の印象を受けた。

 デビュー時から腰の甘さやトモの緩さを感じさせていた同馬だが、いくらかマシになったとは言えまだまだ良化の余地は残している。今回のパドックでも腰の支点がしっかりしないので、一歩一歩踏み込み蹴るごとに身体が大きく左右にブレながら歩いていた。

 こういった歩様の馬は直線に急坂のあるコースだと失速し易い。エイシンヒカリがチャレンジカップで大敗したのは馬場や展開が向かなかったせいもあるが、坂の区間に突入してから一気に失速し馬群に飲み込まれているように、急坂も影響したのだろう。

 それだけに今回直線に坂が無く平坦な京都コースに変わりパフォーマンスを上げるのは、充分想定されていた。なので今後も直線が平坦なコースや、坂が有るといっても傾斜が緩やかな東京コースなどではハイパフォーマンスが期待できると思う。

 逆に直線に急坂のある中山や阪神コースの場合は、超高速馬場となってスピードで一気に駆け上がれるような馬場状態か、エイシンヒカリ自身の腰がパンとしない限りは割り引いて考えるのが正しいと思う。

 いずれにしても4歳初戦を勝利で飾ったエイシンヒカリ。現状望み得る最高のパートナーを鞍上に迎え、同馬の前途は洋々だろう。

 さすがにサイレンススズカと比べるのはまだ可哀想だが、同馬の持つ可能性も結構高い。恐らく本格化は今秋以降だろうがどこまで飛躍できるか?

 久々に登場した逃げ馬のスター候補生の今後に注目だ。

 - レース回顧

        
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