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フリーイーグル 未完の大器が遂にビッグタイトルを獲得 / プリンスオブウェールズS

      2015/06/30

 「凄い馬だと、ダービーを勝てた馬だと2年間言い続けてきた」

 「その言葉が正しかったと証明できて安心した。今後更に良くなる馬で、彼と凱旋門賞を勝ちたい」

 プリンスオブウェールズS(英G1)のレース後、フリーイーグルFree Eagleの手綱を取ったパット・スマレン騎手はそうコメントした。

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 2歳8月のメイドンを圧勝した後、翌年の英ダービー前売り1番人気になるほど高く評価されていたフリーイーグル。

 そのダービーは残念ながら骨折により棒に振る結果となったが、昨秋1年振りのエンタープライズS(愛G3)を圧勝すると、キャリア僅か3戦で臨んだ英チャンピオンS(英G1)では3着に健闘するなど、高い素質を見せていた。

 そして迎えた今季初戦、8ヶ月ぶりのレースとなるプリンスオブウェールズS。

 休み明けにも関わらず1番人気に支持されたフリーイーグルは、道中2番手から積極的にレースを展開。

 逃げたゲロチョップGailo Chopを射程圏に捉え最終コーナーを回ると、馬なりのまま先頭に並びかける。そしてゴールまで残り400m、スマレン騎手から満を持してゴーサインが送られると、矢のように伸びて抜け出すフリーイーグル。

 アスコット競馬場の直線はゴールまでずっと上り坂。早めに抜け出すということは体力的にも厳しく、また目標にもなりやすいのだが、そんな事はお構いなしと言わんばかりに力強く伸びる。

 後ろからは2番人気のザグレイギャッツビーThe Grey GatsbyやウエスタンヒムWestern Hymnが迫ってくるが、懸命に粘りこみを計るフリーイーグル。

 2頭の鞍上であるスマレン騎手とスペンサー騎手が壮絶な叩き合いを演じ、ザグレイギャッツビーがハナ差まで迫ったところが栄光のゴール板だった。

 念願のG1初制覇を見事この大舞台で果たしたフリーイーグル。未完の大器が、遂にその器に相応しいタイトルをその手に掴んだわけで、今後の更なる飛躍に大きな期待が集まる。

 レース後、各所からフリーイーグルに対し「次代の欧州競馬を背負って立つのは同馬だ」と賞賛の声が相次いだ。期待は更に高まる一方だが、休み明けでこれだけのレースを演じたフリーイーグルだけに、その大きな期待に応える可能性は決して低くはないはずだ。

 欧州の大舞台への挑戦を続ける日本馬にとっては、また1頭超えなければならない大きな壁が誕生したわけだが、だからこそ壁を超えた時、その価値は非常に大きなものとなる。

 レース後、フリーイーグルを管理するD・ウェルド調教師は「この秋の目標は愛チャンピオンS(愛G1)と凱旋門賞(仏G1)とコメントした。

 果たしてこの秋、日本馬とフリーイーグルとの再戦が実現するのだろうか。もし実現した場合、この高い壁に果敢に挑み乗り超えようとする日本馬の姿と、そうはさせじと全力で立ちはだかるフリーイーグルの熱い戦いを見たいものである。



【フリーイーグル Free Eagle (愛国:D・ウェルド厩舎所属 牡4歳)】
 父:ハイチャパラルHigh Chaparrl
 母:Polisjed Gem
 母の父:デインヒルDanehill
 通算成績:5戦3勝(内G1・1勝)
 主なタイトル:2014エンタープライズS(愛G3)、2015プリンスオブウェールズS(英G1)

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