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【仏オークス】スターオブセヴィルが怒りの連闘でG1制覇

   

 現地時間の14日、フランス・シャンティイ競馬場で行われた3歳牝馬により芝2100mのG1ディアヌ賞(仏オークス)。

 ここまで3戦無敗、前走G1サンタラリ賞をレコードで快勝したクイーンズジュエルQueen’s Jewelがここは圧倒的1番人気に支持されたが、直線思うように伸びず11着と大敗。

 代わりに直線突き抜けたのは、前走英オークス(英G1)9着から連闘でここに挑んできたスターオブセヴィルStar Of Seville

 名手フランキー・デットーリ騎手に導かれたスターオブセヴィルは、追いすがるフィジオクレイトPhysiocrate、リトルナイチンゲールLittle Nightingaleの追撃を振り切り先頭でゴール板を通過。見事G1初制覇を果たした。

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 前走の英オークスで直線何度も挟まれたとはいえ9着と大敗し、急遽ディアヌ賞参戦を決めたスターオブセヴィル。

 実績的にはここまで5戦3勝。2走前のミュージドラS(英G3)ではフィリーズマイル(英G1)勝ち馬トゥギャザーフォーエバーTogether Foreverを破って3連勝を飾ったのにも拘らず、ここでは単勝17倍強の伏兵という評価だったのは、一重に臨戦過程が問題とされたのだろう。

 たださすがにイギリスが誇る名伯楽であるジョン・ゴスデン師の管理馬。連闘とはいえ敢えてドーバー海峡を越えてくる以上、中途半端な状態であるわけではなかった。

 そしてその名伯楽が送り込んだ刺客を駆るのは、世界的名手であるフランキー・デットーリ騎手。今思えばこのコンビがわざわざ参戦してきた以上、伏兵以上の評価を与えるのが当然だったかもしれない。

 しかしデットーリ騎手は流石だった。好スタートから逃げをも辞さない態勢で、積極的にレースの主導権を握りに行ったスターオブセヴィル。

 結局はクイーンズジュエル陣営が用意したペースメイカーが逃げる形となったが、そのペースメイカーがハナに立つと外からスッと2番手に付けプレッシャーを掛ける。ハナに立たなくても2番手からレース全体を操る手に出たのだ。

 そのままペースメイカーに騎乗していたオーレリアン・ルメートル騎手にプレッシャーを掛け続けたデットーリ騎手。蛇に睨まれた蛙のようになったのか、本来クイーンズジュエルのペースメイカーとして出走してきたのにも拘らず、ペースメイクをすることが出来ずただ淡々と逃げるだけとなってしまったルメートル騎手。

 彼はフランスの中堅騎手らしいが、騎手としての器の違いが見てとれるような光景だったと思う。

 スターオブセヴィルにお誂え向きのペースを作り、満を持して直線に向いたデットーリ騎手。あとは適切な追い出しのタイミングを計るだけだった。

 ゴールまで残り400m地点、満を持してスターオブセヴィルにゴーサインを送るデットーリ騎手。そのゴーサインに反応し、スパートを開始する同馬。そこからゴールまでの400mを、彼女は23秒19の脚で駆け抜ける。先頭に立っている馬にこれだけの脚を使われては、後続の馬が差し切れる道理は無かった。

 これで通算成績を6戦4勝としたスターオブセヴィル。元々は英オークスでも有力視されていた馬だけに、この勝利で本来の評価を取り戻し復権したと言えるだろう。まだ英オークス組との勝負付けは済んでいないと考えられる。

 スターオブセヴィルの父デュークオブマーマレードにとっては待望のG1勝ち馬誕生となった。大きな期待をされて種牡馬入りしたデュークオブマーマレードだが、種牡馬としては期待に応える活躍は出来ずに評価は下落。遂には昨年南アフリカにトレードされてしまった。

 その父に捧げる形となる今回のディアヌ賞のタイトルは、同地での種牡馬生活の大きな助けとなることだろう。良い親孝行が出来たのではなかろうか。

 今後についてはまだ予定は出ていないスターオブセヴィルだが、このまま続戦するならば次走はアイルランドオークス(愛G1)が有力となるだろうか。そこで英オークス組との再戦が見られるかも知れない。

【スターオブセヴィル Star Of Seville (英国:ジョン・ゴスデン厩舎所属 牝3歳)】
 父:デュークオブマーマレードDuke Of Marmalade
 母:ステージプレゼンスStage Presence
 母の父:セルカークSelkirk(詳しい血統はこちら
 通算成績:6戦4勝
 主なタイトル:2015ミュージドラステークス(英G3)、2015ディアヌ賞(仏G1)

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