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ミッキークイーン 人馬共に素晴らしいパフォーマンスで納得の2冠達成 / 秋華賞レース回顧

   

 「勝利に相応しい馬が、勝つべくして勝った」

 20回目の節目を迎えた今年の秋華賞。そのレースを見終えた現在の素直な感想である。

 勝ったミッキークイーンと2着のクイーンズリングの着差は僅かにクビ。しかし実際にはその着差以上の内容の差を、勝ったミッキークイーンからは感じた。

 戦前は混戦を伝えられながらも、見事1番人気に応えオークス・秋華賞と牝馬2冠を達成したミッキークイーン。

 彼女が素晴らしいパフォーマンスを見せた秋華賞を振り返ってみたい。

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 ミッキークイーンの状態は良かったと思う。

 元々背腰の強い馬で体調の変動も少ないタイプなのだが、今回も434キロと数字上は小さな馬体ながらも、何処にも線の細さを見せずに程よくまとまったキレイな馬体をしていた。

 ミッキークイーンという馬は430キロ台の馬の割には背の高く、脚の長さも標準より長めの、しかしながら非常にバランスの良い馬体をしている。

 だからこそ身体の柔軟性と合わさって、広い東京競馬場で行われたオークスでも最後まで息の長い末脚を駆使し勝ち切ったわけだが、同時に全体的にはバランスの良いまとまった馬体の持ち主なので、小回りコースをこなす機動力も高いレベルで備えている。この事からミッキークイーンは競走馬として非常に総合力の高い牝馬だと言えるだろう。

 今回の秋華賞はレース前半からペースも速く、機動力だけではなく持続力、そしてトップスピードの質などパワーを除く全体的な総合力の高さを要求されるレースとなった。

 そういうレースの質になったことを考えると、今回総合力の高いミッキークイーンが勝ち負けしたのは当然だと思う。勝つべくして勝ったと言えるレースだったのではなかろうか。

 また手綱をとった浜中騎手もかなり上手く乗ったと思う。

 レース前は大外18番枠の不利を大きくクローズアップされていたミッキークイーン。

 1コーナーまでの距離が短いコース形態でこの枠から浜中騎手がどう乗るのか注目されていたが、いざスタートを切ると手綱をしごいて積極的に出していった。

 マークされる立場だったのにもかかわらず、自分から積極的にポジションを取りに行った姿勢、レースを作りに行った勇気は賞賛に足る素晴らしいものだったと思う。

 この浜中騎手の動きに他の有力馬の騎手たちの多くは受身の姿勢となってしまい、同馬よりも後ろで身構える形になってしまったのだから。

 これが東京競馬場のような広く長い直線を持つコースならば、ミッキークイーンの動きを観てから仕掛けるという選択肢も充分アリなのだが、京都の内回りは直線も短くコーナーも比較的角度がきつい為、こういった構えた感じでいると仕掛けどころを誤って致命傷になり易くなる。

 実際ミッキークイーンに敗れた馬たちが、3着のマキシマムドパリを除いてミッキークイーンよりも道中のポジションが後ろだったという事実は、総じて自分たちに最適のタイミングで仕掛けられず、結果差し遅れたという現実を物語っている。

 レース序盤からミッキークイーンの能力を信じて積極的な競馬を展開した浜中騎手。不利な枠をハンデと思わず勇敢な姿勢を見せたからこそ、レースの流れを自分に引き寄せることが出来、ミッキークイーンが再び大輪の華を掴む助けとなれた。

 昨年の秋華賞でも見事な手綱捌きでショウナンパンドラを秋華賞馬に導いた浜中騎手だが、今年もそれに勝るとも劣らない素晴らしい手綱運びを見せた。そう思えてならない。

 - レース回顧

        
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