馬事総論ドットコム

馬に関することなら何でも取り上げるブログ

クイーンズリング かなりの成長を見せるも戴冠まではあと一歩・・・ / 秋華賞レース回顧

   

 「あそこまで行ったら勝ちたかったが・・・」とはレース後の吉村調教師のコメントだが、確かに樫の女王をクビ差まで追い詰めた末脚を見ると、そう考えるのも無理はないと思えてしまう。

 春から大きく成長し、栄冠まであと一歩と迫ったクイーンズリング。彼女の秋華賞での走りを振り返って見よう。

スポンサーリンク

 春先は線の細さが目立っていたクイーンズリングだが、秋を迎えてかなり充実してきたように思う。

 桜花賞などは440キロ台前半で出走していた同馬だが、今回は458キロ。春に比べて約20キロほど増えた訳だが、確かに視覚的にも馬体の成長は良く確認できた。

 例えば春先はやはりお腹のラインが巻き上がり気味で、トモの生み出す推進力を受け止めるのに大切な胴体の安定感といったものに物足りなさを感じていたのだが、ひと夏越して以前見られていた線の細さ、か細さは解消された。

 また春先のクイーンズリングは典型的な斜尻の馬で、お尻の頂点から下にかけて急激に切れ下がるトモのラインをしていたのだが、秋になってからはお尻の上部に筋肉が付いたせいか、このラインがだいぶ緩やかになってきた。

 それに伴い背中や腰の安定性も増してきており、以前のような歩いてる最中にバランスを崩すような動きを見せることがなくなった。これは競走馬として大きな進歩だろう。

 筋肉の質もマンハッタンカフェ産駒にしては硬くなり過ぎず柔軟性を保ったままであり、今後もこのシルエットが崩れない限りマイルから中距離にかけてのレースで安定した成績を期待できるのではなかろうか。

 レースに関してだがスタートは伸び上がるような格好となってしまい、若干出遅れ気味だっただろうか。ただそこからの二の脚が速かった為にポジションは取れ、結果的に致命傷にはならなかった。

 レースの流れが相当速くなったので、後方からの競馬を選択したミルコ・デムーロ騎手の考えは間違っていなかったと思う。ただ理想を言うならばもう一列前、トーセンビクトリーの居たポジションを取りたかったというのが本音ではなかろうか。

 実際勝負どころの3~4コーナーで何度も外を確認するなど、デムーロ騎手もかなり動きたがっていた。しかしちょうどポケットのようなところに入ってしまったせいで、4コーナーに入っても中々動けない格好に。

 結局4コーナーの出口のところで半ば強引に外に持ち出して最後追い込んできた訳だが、追い出しを我慢したからこそあの脚が使えたとはいえ、もう少しスムーズだったら・・・と陣営もデムーロ騎手も思っていることだろう。

 個人的にはクイーンズリングも予想以上に力を付けていて、またデムーロ騎手もかなり上手く乗ったとは思うが・・・。

 それでも「あそこでもう少しスムーズだったら・・・」と思わずにはいられない、悔いの残るレースだったのもまた事実だ。

 - レース回顧

        
follow us in feedly

  関連記事

トゥザワールド惜しい!不利な条件が重なるも地力で2着を確保 2015ザ・BMWレース回顧~

Japanese visitor #ToTheWorld looking sen …

【京都新聞杯回顧】サトノラーゼン、ポルトドートウィユの2頭はダービーでも期待

 JRA公式ラップ:12.3 – 10.7 – 12.2 …

【ダービー回顧】リアルスティール 失望を覚えた1コーナー

4着リアルスティール福永騎手「スタートはいつも通りだったけど1コーナーでハミのか …

ミッキークイーン 人馬共に素晴らしいパフォーマンスで納得の2冠達成 / 秋華賞レース回顧

 「勝利に相応しい馬が、勝つべくして勝った」  20回目の節目を迎えた今年の秋華 …

ペルシアンナイト 不振に喘ぐ父にとって待望のクラシック候補誕生!? ~2017アーリントンC回顧~

 ペルシアンナイトが思った以上に強かったというのが第一印象だろうか。  開幕週の …

ソルテ 小回りで長所の機動力が際立つ。秋のJBCでも期待大 / 2016さきたま杯

 いやぁー、ソルテ見事な逃げ切りだった!  JRA所属のG1馬4頭を向こうに回し …

【オークス回顧】ミッキークイーンの強靭な末脚を引き出した「一瞬の遅れ」

 2戦目で初勝利を挙げたのを現地で見ていた時、「これは後々はオープンで勝ち負けす …

エイシンヒカリ そのパフォーマンスレベルは世界の歴代名馬級との評価 / イスパーン賞レース回顧

 ・・・いやはやビックリした。これが今回のエイシンヒカリの海外遠征緒戦となる、イ …

【ダービー回顧】ドゥラメンテ その強さは怪物と称するのが相応しい

 JRA公式ラップ:12.7 – 10.9 – 11.8 …

【安田記念回顧】ヴァンセンヌ 競馬において賞賛と批判は紙一重

 見事モーリスという新マイル王者誕生で幕を閉じた今年の安田記念。  この記事では …