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グレンイーグルスが欧州3歳マイル王として君臨 / セントジェームズパレスS回顧

   

 英愛2000ギニーを完勝したグレンイーグルスGleneagles。仏2000ギニーを圧勝したメイクビリーヴMake Believe。

 今年イギリスとフランスに誕生した、同世代の中では傑出した力を持つ2頭のマイル王者。この2頭は果たしてどちらが強いのか?多くの競馬ファンが知りたがっていた。

 そして遂に実現した2頭の対決。舞台は欧州一華やかな舞台ロイヤルアスコットで行われる欧州3歳マイル王決定戦、セントジェームズパレスステークス(英G1)。

 私も多くの競馬ファンと同じように固唾を飲んでその時を迎えたが・・・。レースは戦前予想していたとは少々違う形で決着した。

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 1頭取り消して5頭立てで行われた今年のセントジェームズパレスS。まずはフランキー・デットーリ騎手騎乗のコンソートConsortが逃げる。

 その直後2番手にメイクビリーヴとオリビエ・ペリエ騎手のコンビがポジションを取り、1番人気のグレンイーグルスはその直後4番手にドシッと構え、いつものように直線での末脚勝負に賭ける。

 デットーリ騎手が刻むペースは淡々としたもので、隊列に変動がないままレースは進んでいく。ただグレンイーグルスはしっかりと折り合いが付いていたが、メイクビリーヴは折り合いこそ破綻していなかったものの、首を下げて行きたがる意思を前面に出し、力んで走っていた。

 前走の仏2000ギニーではスタートから先手を奪い、そのまま他馬を圧倒する走りで逃げ切ったメイクビリーヴ。この逃げた経験が同馬の精神面に影響を与えてしまったのかも知れない。前走では見られなかったメイクビリーヴのその走りを見たとき、嫌な予感を覚えた。

 そしてその予感は的中してしまう。

 4コーナーを回って最後の直線に突入し、一斉に追い出しを開始する各馬。メイクビリーヴもグレンイーグルスも同じようなタイミングでゴーサインが飛ぶ。

 しかし一気にトップにギアが入り加速するグレンイーグルスとは対照的に、それこそ一瞬だけ反応したものの、そこから加速することが出来ずに逆に馬群に取り残されてしまったメイクビリーヴ。

 この日、アスコット競馬場の馬場状態はGood(日本でいうパンパンの良馬場)と発表されていた。しかし実際にレース中の様子を見るといたる所で大きな芝の塊が飛んでいるのが視認出来、実際にはそこまで良い馬場状態ではなかったようだ。

 このようなスタミナを要求される馬場状態で、レース前半から力んで走っては勝負どころでガス欠になるのは当然。メイクビリーヴはグレンイーグルスとの勝負よりもまず自分との勝負に敗れたようだ。早々に馬群に沈んだのは当然の結果であったのだろう。

 自滅したライバルを尻目に、一気に加速して逃げるコンソートを捕らえにかかるグレンイーグルス。その勢いは素晴らしく、必死になって逃げ込みを計るコンソートを一瞬の内に捕らえ先頭に踊り出る。

 後ろからはビュイック騎手騎乗のラザーナックLatharnachが必至に追いかけるも、どこまで行っても追いつけるようには見えない。

 最後は2着に2馬身半差をつけ余裕の表情でゴール板を通過したグレンイーグルス。見事同世代の頂上決戦を制し、華やかな舞台で自身が欧州3歳マイル王であると高らかに宣言した。

 レース後、同馬を管理するエイダン・オブライエン調教師は「グレンイーグルスはジャイアンツコーズウェイよりもスピードがある」とコメント。欧州で一時代を築いた歴史的名馬を引き合いに出してグレンイーグルスの能力の高さを賞賛した。

 併せて「距離延長に関しては今のところ考えていない。次走は恐らくサセックスステークス(英G1)になるだろう」とコメント。この日の開幕レースであるクイーンアンS(英G1)で完勝し、欧州古馬最強マイラーとなったソロウSolowと同じレースに進むことを示唆した。

 この2頭の対決がもし実現すれば、それは相当な盛り上がりとなることは間違いない。

 4走前のジャン・リュック・ラガルデール賞(仏G1)の降着がなければ現在8連勝中のグレンイーグルスと、世界各国で走りながら7連勝中のソロウ。連勝を伸ばすのはどちらか?欧州競馬シーンの話題を独占することは間違いない。

 今年のサセックスSは7月29日にグッドウッド競馬場、芝1600mを舞台に行われる。果たして注目の対決は実現するのか?2頭の動向に注目したい。

【グレンイーグルス Gleneagles (愛国:エイダン・オブライエン厩舎所属 牡3歳)】
 父:ガリレオGalileo
 母:ユーアーソースリリングYou´resothrilling
 母の父:ストームキャットStorm Cat(詳しい血統はこちら
 通算成績:9戦7勝(内G1・4勝)
 主なタイトル:2014ナショナルS(愛G1)、2015英2000ギニー(英G1)、2015愛2000ギニー(愛G1)、2015セントジェームズパレスS(英G1)

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