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タッチングスピーチ 敗因は内回りと二度の不利か / 秋華賞レース回顧

   

 前哨戦のローズSを快勝し、秋華賞でも2番人気に支持されたタッチングスピーチ

 大きな期待を寄せられた同馬だったが、実際のレースでは期待を裏切る6着という結果に終わってしまった。

 なぜ彼女は期待に応える走りを出来なかったのか?改めてレースを振り返ってみたい。

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 タッチングスピーチの状態は悪くなかったと思う。-4キロと減ってはいたものの肩やトモのボリュームは充分だったし、お腹周りもちょうど良い感じだった。

 ただパドックを見ていて思ったのだが、やはりタッチングスピーチは内回りよりも外回りの方が良い馬かもしれない。

 これに関してはルメール騎手もレース後に語っていたようだが、タッチングスピーチは脚の長さは標準的なものの胴が長く、また身のこなしも身体を大きく使うタイプで一歩一歩の冠歩幅が大きい。

 こういった身体を大きく使う系の馬は、コーナーのきついコースは小脚が使えずに上手く加速出来ないことが多い。また直線に向いてもそこから加速を開始するため、一歩一歩のストライドが大きい馬はピッチ走法の馬よりも加速に手間取り、モタモタしている内にゴールを迎えてしまうことがある。

 タッチングスピーチは典型的なストライド走法タイプの馬で、コーナーでの機動力に乏しく直線では長く脚を使える半面、一瞬の切れでは他のディープ産駒には劣る。

 例えば京都の外回りだったらコーナーの曲率も緩やかだし、4コーナーの下り坂を利用して加速することで瞬発力不足を補うことも出来るので、そういった弱点もそう大きな問題にはならないのだが・・・。今回の秋華賞ではその弱点がモロに出てしまったと言えるだろう。

 またレースでの運もなかったと思う。

 今回タッチングスピーチはレースの最中に二度大きな不利を受けている。

 一つ目はスタート直後の場面。ゲート自体はまずまず出たタッチングスピーチは、その後馬なりのまま流れに乗ってポジションを取りに行こうとする。

 しかしその直後内に居たレッツゴードンキが少し外に。そして外に居たアンドリエッテが大きく内に切れ込んできてしまい、挟まれるような形になったタッチングスピーチは一気に最後方までポジションを落としてしまった。

 元々後ろからの競馬は想定されていたとはいえ、このようにアクシデント絡みでの位置取り悪化は馬にもダメージがあるし、レースプランにも狂いを生じさせる。ルメール騎手にとってもこれは結構痛かったのではないだろうか。

 二つ目の不利は4コーナー。スムーズに加速できないなりにも何とか前方に進出し良いポジションで直線を迎えようと、馬群の外にタッチングスピーチを導くルメール騎手。

 その時内にいたアースライズの川須騎手が進路があまり無いのにもかかわらず馬を強引に外へ。遠心力も合わさって外にバランスを崩したアースライズは、タッチングスピーチの前をカットするような形で馬体をぶつけてしまう。

 これでバランスを崩したタッチングスピーチは当然減速してしまったし、その後態勢を立て直す為にコンマ何秒かのロスが生じてしまった。京都の短い直線を考えると、これも大きな不利だっただろう。

 それでも態勢を立て直してからはしっかりと末脚を使い、ゴール寸前では上位争いに顔を覗かせる位置まで追い込んできた同馬。不利な流れとアクシデントを考えれば充分な走りだったのではないだろうか。

 負けてなお強しといった印象で、今後エリザベス女王杯や阪神外回りのマイル~中距離重賞に出てきたら積極的に見直したいと思う。

 - レース回顧

        
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