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怪物相手に不利な条件で3着と健闘!ゴールデンバローズの未来は明るい ~2015UAEダービーレース回顧~

   

 現地時間の28日、アラブ首長国連邦ドバイのメイダン競馬場で行われたG2UAEダービー(ダート1900m)

 日本からゴールデンバローズタップザットディアドムスが挑戦し、ゴールデンバローズが1番人気に支持されるなど、海外の競馬ファンの間でも注目されたこのレース。

 レースでは日本の3頭が積極的に先行し、日本の競馬ファンを大いに沸かせたが、勝ったのは南アフリカ所属の3歳馬ムブターヒジMubtaahijだった。

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日本馬3頭がレースの主導権を握るも・・・

 ■UAEダービーの出走馬全着順ならびに個別ラップはこちら
 ■ムブターヒジの詳しいプロフィールはこちら

世界は広いと感じさせたムブターヒジの強さ

 「世界は広いなぁ・・・」最後の直線、競り合うタップザットとゴールデンバローズを外から馬なりのまま交わしていくムブターヒジの姿を見て、そんなことを思ってしまった。

 前哨戦であるUAE2000ギニーでは距離不足から、マフトゥールMaftoolに競り負けるも僅差の2着。続くUAEダービーと同距離で行われたアルバスタキヤでは、ウルグアイで無敗の3冠を達成し、「インヴァソールの再来」と呼ばれ鳴り物入りで参戦してきたサーフィーバーSir Feverを差し切り完勝。

 ダートではここまで4戦3勝。その戦績から強いのは分かっていたが、これほどの強さだったとは・・・。陣営はレース前にUAEダービーを勝てば「ケンタッキーダービー挑戦を考える」と発言していたが、是非とも行って欲しいと思った。

 過去にUAEダービーからケンタッキーダービーに挑戦した馬は、あまり良い成績を残していない記憶があるのだが、これほどの怪物的強さを発揮したムブターヒジならば、「或いは・・・」と期待したくなってしまう。

 この日も砂を被るインの3番手を追走してもまるで意に介さずといった姿だったし、例年ハイペースの消耗戦になるケンタッキーダービーなら、この強靭な精神力と競馬センス、そしてこの日のタフなメイダンダートでもまるで息切れしない心肺能力は、きっと大きな武器となるだろう。

 本番のケンタッキーダービーでは、是非ともアメリカ馬の牙城を崩す一撃を期待したい。

ゴールデンバローズは大健闘の3着

 タップザットとともに果敢に先行し、直線でも目一杯踏ん張り3着と健闘したゴールデンバローズ。

 返し馬から頭を上下に振るなどテンションの高さを感じさせていたが、実際レースでもスローペースでもないのに序盤から頭を振り、口を割って折り合いを欠く場面が続き、ここでだいぶスタミナをロスしてしまったと思う。

 メイダン公式のラップタイムだと1000m通過は61秒90。これを日本式の時計に直すとだいたい60秒40ぐらいになる。この日のメイダンダートの時計の掛かり方を考えると3歳のこの時期の馬には厳しい流れと言え、最後ムブターヒジ以外の馬が皆バタバタになってしまったのも当然だろう。

 この流れの中を折り合いを欠きながら先行し、また本質的にはマイラーのゴールデンバローズが3着に踏ん張った意味は、その数字以上に大きいかも知れない。少なくともベストの条件ならば世界の強豪相手でも伍して戦える可能性は示したのではないだろうか。

 今回の挑戦は残念ながら3着に終わってしまったが、今後に向けて大きな可能性を秘めていることは証明したゴールデンバローズ。いつの日かまた世界に再挑戦する日が来ることを期待している。

見せ場は作ったタップザットとディアドムス

 日本から参戦した他の2頭、タップザットとディアドムスも見せ場は作ったと思う。

 タップザットは果敢に逃げてレースを作ったし、ディアドムスは1コーナーで内からサーフィーバーのビュイック騎手が強引に割って入ろうとしたところを、三浦皇成騎手が身体を張ってブロックした場面が、「絶対に負けない!」という気迫が感じられて非常に良かった。

 日本の騎手は総じてお行儀良く乗ろうとしてしまい、これが勝つためにはある程度のラフプレイは許される海外での競馬でマイナスに働くことが多いのだが、昨日の三浦騎手の騎乗にはそういった気弱さを感じる場面は一切感じられなかった。これには正直感心したし、三浦騎手を見直した次第である。

 残念ながらレース結果自体は2頭とも振るわなかったが、日本とは異なる「スピードとパワー、スタミナを高次元で要求されるメイダンダート」で、思うようにいつもの力を発揮できない中、人馬ともに精一杯頑張ったと思う。

 まずは無事に帰国してもらい、そして疲れを癒した後、この経験を糧にまた頑張って欲しいところだ。

 - レース回顧, 海外競馬

        
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