馬事総論ドットコム

馬に関することなら何でも取り上げるブログ

【安田記念回顧】ヴァンセンヌ 競馬において賞賛と批判は紙一重

   

 見事モーリスという新マイル王者誕生で幕を閉じた今年の安田記念。

 この記事では後方からただ1頭強襲してきた2着ヴァンセンヌについて振り返ってみたい。

スポンサーリンク

 パドックでは非常に目立っていた1頭だと思う。単純に仕上がりだけだったらナンバーワンだったのではないだろうか?思わず目を奪われたぐらいである。

 緊張感がありピンと伸びた背中に、リズミカルかつスムーズに伸びる四肢。筋肉の盛り上がりも見事だったし毛ヅヤも良かった。これぞ抜群の出来と呼ぶに相応しいぐらい、良い仕上がりだったと思う。

 さてレースだが戦前の予想通り後方からの競馬となった。ただ思っていたほど後ろからではなく、馬群にちゃんと寄せて追走していたので道中の運びとしては悪くなかった気もする。スタート直後に馬群に離されかけた時、ハミを掛けて前に促していたしね。

 直線の入り口で大外に振らずに内に進路を取ったのも、選択肢としては悪くなかった。他馬と大きく力量差が無い以上、少しでもロスが生じない方を選択するのは判断としては正しい。

 結果的に内で詰まってしまい、そこから外に立て直してクビ差届かなかったということで福永騎手の乗り方に批判が集まっているのだろうが、それはまあ仕方がないかな。

 逆にあそこで内を突き抜けることが出来たら、「神騎乗」みたいな表現で絶賛されただろうし。批判と賞賛は、一瞬の判断が結果を左右する競馬では紙一重ということなんだろう。

 ただ詰まった時にすぐさまリカバリー出来たからこそ、最後外から伸びてきたことは間違いないと思う。見た目ほどブレーキを踏まずにスピードを維持したまま進路変更したのは、正直上手いと思った。なのでそれほど批判される騎乗でも無かった気がするんだよね。

 プロは結果が全てだし筆者も何かあるごとにブログで批判することはある。ただ批判する以上感情的にはならず、客観的な視点を保ちながら事実に基づきながら、批判しなければならないと思っている。感情的な批判ほど的外れに陥りやすいことは無いからね。

 今回の福永騎手の騎乗に関してはベストではなかった以上、批判する声が上がることは致し方ないだろう。ただベターな騎乗だったことも事実だけに、筆者としてはそこまで批判する気にもなれない。

 いずれにしても屈腱炎という大病から復帰し、短期間の内にここまで出世したヴァンセンヌは本当に偉い馬だと思う。そしてここまで立て直した牧場・厩舎スタッフの努力は相当なもので、心から敬意を払いたい。

 ヴァンセンヌという馬はまだまだ可能性を秘めていると思う。今後も少しでも長い間現役生活を送り、何らかのタイトルを獲得して欲しいものだと思っている。

 - レース回顧

        
follow us in feedly

  関連記事

阪神大賞典で復活したゴールドシップ
【天皇賞・春回顧】ゴールドシップの底力を引き出した横山典弘

 正直パドックの気配はイマイチに見えた。  前走後に脚元に不安を発症したこともあ …

2015高松宮記念@エアロヴェロシティ
呆れるほどの素質と強さ!万全ではなかったエアロヴェロシティが力で日本馬を捻じ伏せ勝利 ~2015高松宮記念レース回顧~

【PHOTO】エアロヴェロテシティ Aerovelocity http: …

【ダービー回顧】リアルスティール 失望を覚えた1コーナー

4着リアルスティール福永騎手「スタートはいつも通りだったけど1コーナーでハミのか …

ソルテ 小回りで長所の機動力が際立つ。秋のJBCでも期待大 / 2016さきたま杯

 いやぁー、ソルテ見事な逃げ切りだった!  JRA所属のG1馬4頭を向こうに回し …

クイーンズリングは桜花賞で通用するのか ~2015フィリーズレビューレース回顧~

【PHOTO】クイーンズリング Queens Ring http://t …

アラバスター 現時点では完全な力負け。今後の成長に期待か / 札幌2歳S回顧

アラバスター正面図 pic.twitter.com/4IwKFZLdHR &md …

柴山騎手に撫でられるアルビアーノ
圧勝したアルビアーノに競馬史に残る名牝の姿を見た! ~2015フラワーCレース回顧~

フラワーC勝利のアルビアーノ。 無傷の3連勝で重賞制覇、柴山騎手は約5年 …

【オークス回顧】クルミナル ゲートで気難しさを見せるがレースでは高い能力を示す

3着クルミナル・池添騎手「ゲート入りで他の馬で迷惑をかけ申し訳なかった。気難しい …

デニムアンドルビーをねじ伏せるゴールドシップ
ゴールドシップ完全復活。他馬に格の違いを見せ付ける ~2015阪神大賞典レース回顧vol.1~

【阪神大賞典】ゴールドシップ史上初3連覇!復活に須貝師興奮「声がかれた」|WIN …

【ダービー回顧】騎手の手腕が光ったサトノラーゼンとコメート そして戦い切った男の涙は美しかった

サトノラーゼン。パドックでは助手さんが何とか落ち着かせようと声かけたり、首を撫で …