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ダビルシムが来年からフランスで種牡馬生活を送ることに ハットトリックの息子で2011年フランス年度代表馬

   

ダビルシム@種牡馬

 ▼Dabirsim 2016 im Haras Du Grandcamp - GaloppOnline.De

 ハットトリックの初年度産駒としてフランスで活躍し、2011年のカルティエ賞欧州最優秀2歳牡馬。そして2歳馬ながらフランス年度代表馬に選出されたダビルシムDabirsim

 残念ながら3歳以降は慢性化した脚部不安との戦いに追われ、満足の行く成績を残すことが出来なかったダビルシムだが、あのフランキー・デットーリ騎手に「これまで乗った2歳馬の中で最高のスーパースターだ!」と言わしめた走りは、実に素晴らしいものだった。

 2013年の4月に現役を引退することが関係者から発表され、その後2014年からドイツのカルツォフ牧場で種牡馬として供用されることとなったダビルシム。

 種付け料が9000ユーロと比較的リーズナブルな価格設定となったこと。欧州最優秀2歳馬に輝いたように能力は確かで、且つ産駒の仕上がりの早さも期待できること。欧州では殆ど見ないサンデー系種牡馬ということで、配合の選択肢が豊富であること。

 そしてダビルシム産駒の活躍に対し、最初の勝ち馬に2万ユーロ、最初の重賞勝ち馬に5万ユーロ、最初のG1勝ち馬に10万ユーロが生産者に支払われるという、異例のボーナスが設定されるなど、生産者にとって好材料が重なったことから種付け依頼が殺到。

 初年度から133頭の繁殖牝馬と種付けを実施したらしいが、これはドイツにおける1シーズンの種付け頭数としては新記録らしい。そして2シーズン目に当たる今年も既に100頭を超える種付けを実施したとか。

 このまま行けばドイツを代表する人気種牡馬にすらなれるのでは?そう思わせるほどの勢いだったダビルシムなのだが・・・。

 現地時間の12日、同馬を所有するサイモン・スプリンガー氏は「ダビルシムは来年からフランスで種牡馬生活を送ることになる」と発表。ドイツの生産界に激震が走った。

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 種牡馬としてドイツで順風満帆の生活を送っているように映るダビルシムだが、スプリンガー氏によると「フランスならもっと多くの、そして優秀な配合相手を集めることが出来る」と考えているそうだ。

 確かに2歳馬としては史上3頭目のフランス年度代表馬に輝いただけに、ダビルシムのフランス国内での知名度は相当だろう。またサンデーの血を引く日本馬がフランスに遠征し活躍していることもあり、サンデー系種牡馬の能力も以前よりは信頼されている可能性は高い。

 そう考えればフランスならもっと活躍できるとスプリンガー氏が考えても仕方が無いかな。また近くで愛馬の活躍ぶりを見届けたいという思いも有るのだろう。

 外野からすると「折角上手くいってるのにいま環境を変えなくても・・・」と思ってしまいがちだが、競走馬時代に莫大な金額でのトレード話が持ち込まれても「ダビルシムを売ることは家族を売ることと同じだ」として、全てのオファーを断ってきたスプリンガー氏。

 家族と公言するダビルシムのことを第一に考えての決断なのは間違いないだけに、ファンとしてはその判断が好結果を生むと信じて応援したいところだ。

 ダビルシムの産駒は順調に行けば2017年にデビューを迎える。ドイツ血統とサンデー系種牡馬の相性の良さは既に証明済みなだけに、ダビルシム産駒に掛かる期待も大きい。

 いつか現地で大活躍したダビルシムの子供が、勇躍日本へと遠征してくることもあるのだろうか?もし実現したら本当に素晴らしいことだと思う。

 何はともあれそのような夢のような話が実現することを願いつつも、まずはダビルシムが種牡馬としてドイツで、そしてフランスで成功することを期待したい。

【ダビルシム Dabirsim (仏国:クリストフ・フェルラン厩舎所属 牡6歳 鹿毛)】
 父:ハットトリック
 母:Rumored
 母の父:ロイヤルアカデミー
 通算成績:7戦5勝(内G1・2勝)
 主なタイトル:2011カブール賞(仏G3)、2011モルニ賞(仏G1)、2011ジャン・リュック・ラガルデール賞(仏G1)

◆2011ジャン・リュック・ラガルデール賞(仏G1)◆


ダビルシムの種牡馬プロモーション動画

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