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スマートシャレード 新馬離れしたメンタルと能力。亡き父の晩年の傑作となるか!?

   

 3日の阪神6R、メイクデビュー阪神ダート1800m戦で1番人気に応えて圧勝したスマートシャレード

 パドックで一目見た時から「こりゃ良い馬だなぁー」と唸る好馬体をしていた同馬だが、実際のレースではその時抱いた感触を上回る高パフォーマンスを見せたのではないだろうか。

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 パドックで見栄えする馬を作り上げる事に定評のある角居厩舎所属馬という事実を差っ引いても、このレースの出走馬の中では群を抜く好馬体の持ち主だったスマートシャレード

 当然デビュー戦ということでまだまだ全体的に筋肉の付きが甘く、また背中から腰に掛けてのラインに緊張を欠き緩さが残るなど気になる点はいくつもあったが、それでもその素質は群を抜いていたというのが同馬を見た正直な感想だった。

 ブライアンズタイムの産駒、特にダートでの活躍が目立ってきた晩年以降の産駒は、その馬体重の割りに背が低い馬が多い印象があるのだが、スマートシャレードは四肢もそれなりに長く、そういった傾向から外れていたように見えた。これならば中距離以上の距離でも全く問題無さそうだ。

 デビュー戦からダートを使う馬というのは前肢の出が窮屈で、関節の硬さが目立つ馬が多いのだが、スマートシャレードに関してはそんな面は全く見られなかった。血統的な背景とまだ少し緩さがあるので、とりあえず確実なダートで下ろしたのかも知れないね。

 さてレースだが、走りもさることながら同馬の精神面の強さに非常に感心した。

 スマートシャレードは道中ずっと好位の内ラチ沿いを追走してきた訳だが、一番砂を被るポジションに居たのにも拘らず全く怯むところを見せなかった。

 競馬ファンの方には想像し辛いと思うが、レースで砂を被るという行為は想像以上に過酷だ。

 人間も馬も全身真っ黒になるし、騎手はゴーグルをしているから砂を被っても目の中に砂が入ったりすることは無いが、馬はそういったものを付けていないので、目の中にビッシリと砂が入った状態で帰ってくる。

 砂が入るのは目の中だけではない。馬の鼻は前方に突き出すように鼻腔が開いているので、当然砂を被れば鼻の中にも砂は混入する。鼻の中だけでは済まず肺まで混入することも全然珍しくなく、レース後至るところで咳き込んで肺から砂を輩出していた。

 想像するだけでも嫌になる砂を被るという行為。レース中に良く砂を被った途端頭を上げ、しまいにはズルズルと後退してしまう馬を良く見かけるが、それも当然と言えるだろう。砂を被っても平然としている、我慢できる方が凄いのだから。

 そんな厳しい状況に晒されながらも平然と追走し、しかも4コーナーでは他馬に挟まれて一旦ブレーキを踏むような場面がありながらもそこで気持ちを切らさず、直線他馬が止まったとはいえ1頭次元の違う末脚を披露し先頭でゴール板を駆け抜けたスマートシャレード。

 肉体面も精神面も新馬離れしているのはレースを見た通りであり、これは楽しみな馬が登場してきたなというのが正直な感想だろうか。

 レース後、手綱をとった武豊騎手は「芝でも面白いかも」とコメントしたそうだが、確かにその走りは芝を試してみたいと思わせるに足るものだった。

 実際ストライドが大きいタイプで、芝を走らせるとブレーキが掛かってしまうようなフットワークではないので、少なくとも芝でパフォーマンスを落とすようなことは無いと思う。後ろ脚の繋ぎも長くパドックを歩いていた時の印象では反発力を感じさせていたので、芝向きのバネが無いということもないだろう。

 あとは根本的なスピードが足りてるかどうかだけかな。少なくともダートでは今後かなりの活躍を期待できる素質は感じられただけに、次は芝でどれだけやれるか見てみたい気もするね。

 - 次代のスター候補生たち

        
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