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順調にレースに使い続けることはこれほどに難しい・・・。シャイニングレイやブライトエンブレムの回避に思うこと

   

2014ホープフルS@シャイニングレイ

 皐月賞の追い切り後に左後肢の球節を捻挫し、皐月賞を回避したシャイニングレイ。

 その後はノーザンファームしがらきに移動しダービー出走に向けて調整が続けられていたが、時間的に万全の態勢で出走することが厳しくなった為にダービー出走を断念。

 今後は北海道のノーザンファームに移動し秋に向けて立て直されることが、5日所属するキャロットクラブのホームページで発表された。

 昨年末、ホープフルSを快勝した時はクラシック最有力候補と各所で絶賛されたシャイニングレイだが、結局クラシック本番への出走自体が叶わぬことに・・・。何とも残念と言うしかない。

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 またその前日には皐月賞4着馬のブライトエンブレムが裂蹄を発症した為に、ダービー出走を断念すると陣営から発表されている。

 こちらも距離が伸びて更に良さが出るタイプと思われていただけに出走回避は非常に残念だが、軽度とはいえ裂蹄を押して出走を強行すれば更なる大怪我に繋がる恐れもあり、馬の将来を考えるとここで諦める勇気も大事だろう。関係者は無念だと思うが、その決断は尊重したい。

 今年のクラシック戦線を見ていると、大一番を前にアクシデント等で出走を断念する馬たちが目立つ気がする。

 といっても例年も同じように本番直前で回避する馬は少なからず出ているのであろうが・・・。今年に限ってこれほど気になるのは新馬戦の開始が早まったことにプラスして、2歳の特別戦や重賞が増えたことによるオープン馬の増加。そしてそれによる本番出走可能ボーダーの上昇が原因なのかもしれない。

 例えば1冠目の皐月賞は、当初同レースを勝つことになるドゥラメンテの出走自体が危ぶまれるほど賞金ボーダーが高くなっていた。結果的に賞金上位馬にアクシデントが連発したり、路線変更馬が何頭か出たことにより出走可能となった訳だが、特別登録ギリギリまで見通しは不透明だったことを良く覚えている。

 そのようなサバイバル戦とも形容出来る熾烈なクラシック戦線を見ていると、順調に予定したレースに使えることの大切さが良く分かる。特にサラブレッドは「人間が作った最高の芸術品」と形容されるように、非常に繊細な生き物。常に故障とは背中合わせの動物だけに、余計にそう実感せざるを得ない。

 思えば現役時代、毎日早朝に厩舎に出勤し担当馬の馬房の扉を開ける瞬間が一番緊張したものだった。

 馬房の中で寝違えてはいないか?どこか脚をぶつけて腫れ、怪我等負っていないか?風邪など引いて体温が上がってはいないか?等々。いつも心配で胃が痛くなる思いをしていたことを良く覚えている。

 それだけに怪我もせず風邪も引かず、毎回元気な姿で競馬場を駆け抜ける馬たちには心の底から尊敬の念を抱く。と同時に全ての馬たちが同じように順調に競馬に使えるようになれば、もっと素晴らしい光景が見られるのにな・・・と、思わざるを得ない。

 医学の進歩や関係者の努力の結果、年々故障や病気により競走生活を棒に振る馬たちは少なくなってきてはいる。しかし根絶までの道はまだまだ遠いし、正直それは不可能だろう。

 筆者に出来ることと言えば、これ以上怪我等で無念の回避を強いられる馬が出ないように祈るのみ・・・。

 今年のダービー当日まで残り25日となった。日本競馬が誇る最大、最高のレースである日本ダービー。1頭でも多くの馬たちが順調に、且つ元気な姿で当日東京競馬場に登場することを願いたい。

シャイニング、皐月に続きダービー断念 - 予想王TV

 昨年のホープフルSの勝ち馬で、皐月賞を左後肢の跛行で回避したシャイニングレイ(栗・高野、牡3)は、ダービー(31日、東京、GI、芝2400メートル)の出走を断念することになった。5日に所属するキャロットクラブのホームページで発表された。

 同馬は現在、滋賀県のノーザンファームしがらきに放牧中。万全の態勢でダービー出走となると時間的に厳しい状況で、関係者で協議した結果、出走を見送ることになった。近日中に北海道安平町のノーザンファームへ放牧に出される。

 - 競馬雑談

        
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