馬事総論ドットコム

馬に関することなら何でも取り上げるブログ

シンハライト 牧場の評価はG1級!?

   

 毎年クラシックに何頭もの有力馬を送り込むことで有名なクラブ馬主であるキャロットクラブ。

 今年も今週のオークスに出走するルージュバックやクルミナルを筆頭に、来週のダービーにはアダムスブリッジがスタンバイするなど、今や日本の競馬界に欠かせない存在へと成長した。

 そんなキャロットクラブの今年の2歳馬の中で、募集時に「これは間違いなく走りそう!」と思った馬の1頭が、兄弟にアダムスピークやアダムスブリッジ、リラヴァティなどが存在する父ディープインパクトの牝馬シンハライトだ。

 母のシンハリーズは競走馬としてもアメリカのG1デルマーオークスを制し、シーザリオの勝ったアメリカンオークスでは3着に入線するなど優秀だったが、繁殖牝馬としても非常に優れた実績を残している。

 初仔のポロンナルワ(父:ラーイRahy)だけは競走馬としてデビューすることが叶わなかったが、2番仔のアダムスピークからアダムスブリッジまでの競走年齢に達した4頭は全て勝ち上がっている。

 しかもアダムスピークはG3ラジオNIKKEI杯2歳Sを制し、リラヴァティは昨年の牝馬クラシックで活躍。そしてアダムスブリッジは有力馬の1頭としてダービーに参戦予定と、いま乗りに乗ってる大注目の牝馬だと言えるだろう。

 そのシンハリーズの6番目の子供が、今回紹介するシンハライトだ。父ディープインパクトの配合は重賞を勝った兄アダムスピークと同じ。この血統の字面だけでも否応無く期待は高まる。

スポンサーリンク

 もちろん血統だけが売りの馬ではない。馬体も非常に素晴らしいものを持っている。

 現在430キロほどの馬体重と言うことで数字なりの線の細さは感じるが、これはディープインパクト産駒の牝馬ならある意味共通した特徴。その線の細さがマイナスにならないほど極上の筋肉の質を持っているのが活躍するディープ産駒の特徴だが、シンハライトも当然これに当て嵌まる素晴らしい筋肉を備えている。

 馬体のバランス、見た目などは牝馬としてはある意味理想に近い造りをしているのではなかろうか。ディープ牝馬はトモの容量に若干心許ない馬が多い傾向にあるのだが、シンハライトは大き過ぎず小さ過ぎないという、ちょうどよい大きさの丸みを帯びたトモをしている。

 今後競走馬として鍛えられる上で、このトモに強靭な筋肉が付いていくことだろう。どんな爆発力を生み出すか、非常に楽しみでならない。

 馬体から窺える馬のタイプとしては、兄弟たちと一緒で中距離メイン。まさにクラシックが争われる距離で真価を発揮するタイプだと思う。マイルから2400mまで幅広い距離をこなすはずだ。

 非常にバランスの良い馬なので特に競馬場を選ぶようなところは無いと思うが、より力を発揮できるのは京都の外回りや、高速馬場となる時期の東京だろう。またこの兄弟は機動力に溢れる馬が多いので、内回りでも全然問題ないはず。

 見るからにスピードとキレが身上のタイプなので、当然だが道悪はマイナス。ただ多少渋った程度ならバランスの良い馬なのでこなしそうな気も。

 たぶん仕上がりにはそんなに苦労しないタイプだと思うので、その気になれば夏競馬デビューも充分可能だろう。ただこれだけの血統馬だし、4月生まれと多少遅めの誕生の影響もあって、デビューは急がず成長を促す方向と聞く。恐らく10月の京都開催辺りでデビューするのではなかろうか。

 個人的な評価ではあるが、シンハライトは世代のトップを狙える器だと思う。募集時にトップクラスの馬だと思い、その後の経過を追い続けてきたが期待通りに成長してくれた。

 悔やむべくは同馬に出資できるほどの資金力が筆者になかったことだけである(苦笑)

 ちなみにこのシンハライト、先日行われたノーザンホースパークマラソンで一口の出資権利が男子の部の優勝商品として提供された。

 毎年ノーザンホースパークマラソンではキャロットクラブ所属馬の出資権利が優勝商品として提供されているのだが、その歴代ラインナップが凄い。昨年がシャイニングレイ、一昨年がハープスター、その前の年がディアデラマドレなのだ。

 ノーザンファームの中尾事務局長曰く、「その年の一番期待できる馬を提供」とのことらしいが、その目利きの確かさに感嘆するというか何と言うか・・・。この流れだとシンハライトも相当期待できそうである。

 - 次代のスター候補生たち

        
follow us in feedly

  関連記事

ポルトフォイユ 若さ全開の追い切り

 ポルトフィーノの仔で、今年のクラシック路線で活躍したポルトドートウィユの全弟で …

エルプシャフト、大物感はそれほど感じないが堅実に走ってきそうなタイプ

【POG】ビワハイジの2013 (父:ディープインパクト、母:ビワハイジ …

レアリスタ 既走馬相手に大物感たっぷりのデビュー勝ち

 この春オーストラリアに遠征し、G1ジョージライダーSを制するなど大活躍を見せた …

クラウンドジャック 亡き母と新種牡馬の父に捧げる勝利を

 ゴールデンジャックは筆者が競馬を見始めた1994年の牝馬クラシック路線で活躍し …

アドマイヤビスタ 過大評価は禁物。将来的にはダートかも?

 3日の阪神5レース、メイクデビュー阪神芝1800m戦で単勝1.7倍と圧倒的人気 …

プロディガルサンが追い切りで抜群の存在感を示す

 今年の皐月賞2着馬リアルスティールの全弟になる国枝栄厩舎所属のプロディガルサン …

マツリダバッハ これが血統の力か。予想以上の能力を示したデビュー戦

 4日の中山競馬5レース、メイクデビュー中山芝1800mでデビュー勝ちを収めたマ …

ダブルバインド 古馬になってから本領を発揮しそうな好素質馬

【POG指名受付中】ラッシュラッシーズの2014栗東・藤原英昭厩舎父:ディープイ …

ペルソナリテ 将来性は高い

 いよいよ今年も2歳の新馬戦が始まった。これから来年のクラシックに向けて、見逃せ …

アストラエンブレム 重賞勝ち馬の兄に比肩する可能性

 昨年の札幌2歳ステークス(G3)の勝ち馬で、今年の皐月賞4着馬のブライトエンブ …