トーホウジャッカル 体調不良で秋の天皇賞回避濃厚に。陣営の管理能力に大きな疑問
昨年の菊花賞馬トーホウジャッカルだが、体調が上がってこないということで陣営が対応に苦慮しているようだ。
要はあまり状態が良くないのをしっかりと認識できず、大丈夫だろうと安易に札幌記念に使った結果、逆に反動が出て余計に悪くなったということだろう。
札幌記念前のフォトパドックや追い切りの動きなどを見て、トーホウジャッカルが走れる状態に無いのは筆者を始め、多くの競馬ファンが指摘していたとおり。
しかしプロであるはずのトーホウジャッカルの関係者はそれを認識できずにレースでも惨敗。その後も思うように行かないというのだから、これはもう自業自得しか言いようが無いわけだが、当のトーホウジャッカル自身には何ら罪は無い訳で可哀想というしかない。
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元々同馬はデビュー前に大病し、昨年の5月末にようやくデビューできた馬だ。
そういった経緯を考えても体調管理やレース選択には人一倍気を使わなければならない馬なのだが、今年に入ってからの陣営の動きを見ると、不安が発生するたびに場当たり的な対応に終始しており、これで大丈夫かと思わず不安になる。
筆者も競馬関係者の端くれだったので良く分かるのだが、こういったリズムが狂ってしまった馬は人間が小手先の技術でどうにかしようと思っても、大体失敗する。
馬をこちらの都合に合わせようとしても上手く行く筈は無いのだ。人間に馬を合わせるのではなく、馬に人間が合わさなければならない。
陣営は今放牧に出すかどうか悩んでいるということだが、何を悩む必要が有るのだろう。自分たちの技術ではトーホウジャッカルを上向かせることが出来ないのは、この一年の右往左往振りからも明白。だったらここはしっかりと休ませ、リセットする以外選択肢は無いのではなかろうか。
どんなに素質が高く能力ある競走馬でも、扱う側の人間の判断ミス、技術不足でその一生は大きく狂ってしまう。
トーホウジャッカルに与えられた時間は無限にある訳ではない。関係者には迅速な判断を願いたいところだ。
菊花賞馬トーホウジャッカル(牡4、谷)が出走を予定していた天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、11月1日=東京)を自重することが濃厚となった。
8日、谷師は「状態が上がってこない。あまり無理はしたくないので」と現状を説明した。今後は放牧で立て直すかどうかを含めて未定。

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